2024年から現行のNISAから新NISAに制度変更されますが、あなたは内容をご存知でしょうか。
一般NISAをされている方は制度変更により大幅に内容が変わりますので、変更内容を一緒に学んでいきましょう。また、 つみたてNISAをそのまま継続される方については大きな変更はありませんが、変更内容だけは頭の片隅に入れておきましょう。
最後までぜひご覧ください。
この記事を読むことで、
1 一般NISAとつみたてNISAのおさらいができます。
2 一般NISAと新NISAの違いがわかります。
3 つみたてNISAの変更点がわかります。

まず結論から見ていきましょう。
一般NISAと新NISAの違いはこのようになっています。
1 結論
新NISA | つみたてNISA | |
非課税投資枠 | 122万円/年 (1階部分:20万円、2階部分:102万円) | 40万円/年 |
非課税期間 | 5年(2024年~2028年まで) | 20年(開設が2018年~2042年まで) |
拠出ルール | 1階:積立 2階:自由 | 定期積立 |
ロールオーバー | 一部可能 | 不可 |
投資対象 | 1階部分:投資信託のみ(金融庁が認可した商品) 2階部分:株式、ETF、投資信託(レバレッジ商品を除く) | 投資信託(金融庁が認可した商品) |
新NISAは1階部分と2階部分の2層で構成され、原則1階部分を使用しないと2階部分は使用できません。ただし、一般NISAを利用していた人など投資経験がある場合は、届け出を出して1階の利用なしでも2階を利用することができます。その場合、投資上限額は2階部分の102万円のみとなります。
また、1階部分は投資信託のみで積立を行い、2階部分はこれまでと同様に株式やETF※などを購入することができます。
※高レバレッジ投信や整理銘柄・監理銘柄に指定された上場株式など、安定的な資産形成に不向きな一部の商品は対象外となります。
私個人としては、2層に分かれたことで自由に株式などを購入できる投資枠が減り、減った分が投資信託の枠に移ることになるので、NISAとしての魅力は少し落ちるのかなと思っています。長期で安定的な投資を目指すという目的では仕方のないことかもしれませんが・・・。
私自身は今までと同様につみたてNISAを継続していきたいと思います。
2 現行の一般NISAとつみたてNISAではどんな違いがあるの?
一般NISA | つみたてNISA | |
非課税枠 | 120万円/年 | 40万円/年 |
非課税投資期間 | 5年 | 20年 |
拠出ルール | 自由 | 定期積立 |
ロールオーバー | 可能 | 不可 |
投資対象 | 株式、ETF、投資信託 | 投資信託(金融庁が認可した商品) |
現在の一般NISAとつみたてNISAでは非課税枠、非課税投資期間、投資対象など大きな違いがありますので、まだNISAをされていない方はぜひ始めてみましょう。
私自身現在つみたてNISAをしているので、つみたてNISAに関連した記事を貼っておきます。
こちらも参考にしてください。

3 新NISAへの変更のねらい
現行のNISAから新NISAに変更することの目的はなんでしょうか。
もともと一般NISAでは1階部分、2階部分と階層で分けられておらず、全ての投資枠を株式やETFなどの購入に充てることができました。しかし、それが新NISAに変更となることで階層に分けられ、1階部分は投資信託の購入のみに限定されたことを考えると、より多くの国民に長期・分散投資を通じて、安定的に資産を形成してもらいたいという意向があるものと思われます。
新NISAへの変更により、多くの国民に長期・分散投資を通じて、安定的に資産を形成してもらいたいという国の意向があるものと考えられます。

4 一般NISAの変更点
一般NISA | 新NISA | |
非課税投資枠 | 120万円/年 | 122万円/年 (1階部分:20万円、2階部分:102万円) |
非課税期間 | 5年(開設が2014年~2023年まで) | 5年(2024年~2028年まで) |
拠出ルール | 自由 | 1階部分:積立 2階部分:自由 |
ロールオーバー | 可能 | 一部可能 |
投資対象 | 株式、ETF、投資信託 | 1階部分:投資信託のみ(金融庁が認可した商品) 2階部分:株式、ETF、投資信託(レバレッジ商品を除く) |
一般NISAと新NISAの違いは非課税投資枠において1階部分、2階部分と階層が分かれ、それぞれ投資対象が異なることです。
4-1 1階部分と2階部分ってどういうこと?

新NISAは投資信託で積立投資のみを行う1階部分と一般NISAと同様株式やETFなどを購入できる2階部分の2層で構成されます。原則として1階部分を使用しないと2階部分は使用できない構造となっています。
ただし、一般NISAを利用していた人など投資経験がある場合は、届け出を出すことで1階の利用なしでも2階を利用することができます。しかし、その場合の投資上限額は2階部分の102万円のみとなりますのでご注意ください。あくまで1階部分の20万円は投資信託での積立にしか使用できません。

新NISAとは、一般NISAとつみたてNISAを合体させたものということができるね。

一般NISAだけだと初心者は短期で損失を出す可能性もあるから、長期で安定した資産形成をしてもらうためにNISAを修正したのかもしれないね。
新NISAは投資信託で積立投資のみを行う1階部分と一般NISAと同様株式やETFなどを購入できる2階部分の2層で構成されます。
原則として1階部分を使用しないと2階部分は使用できない構造となっています。
4-2 ロールオーバーは可能?
1 一般NISAから新NISAへのロールオーバーは全額可能です。
ただし、一般NISA非課税期間終了時の時価が
①1階、2階部分を合わせた122万円以上の場合
②102万円以上122万円未満の場合
③102万円未満の場合
でどの階層部分で残りの新規買い付けが可能かが変わってきます。
一般NISA→新NISA
一般NISAから新NISAへのロールオーバーは全額可能です。ただし、 一般NISA非課税期間終了時の時価によって残りの新規買い付けが可能かどうか変わってきます。
①全額ロールオーバーが可能ですが、年間投資額を上回っているため、新規買い付けはできません。
②2階部分の買い付けはできず、1階部分は残った金額分の新規買い付けが可能です。
③2階部分は残りの金額分の新規買い付けが可能で、1階部分は全額の新規買い付けが可能です。
2 新NISAからつみたてNISAへのロールオーバー
2階部分は全額ロールオーバーができない(課税口座に移すか売却)ですが、1階部分は全額取得価格(購入時の金額)でつみたてNISAにロールオーバーが可能です。


取得価格でロールオーバーができるのはすごく魅力的だわ。
新NISA→つみたてNISA
1階部分は全額取得価格でつみたてNISAにロールオーバーが可能です。
5 つみたてNISAの変更点
つみたてNISA | |
非課税投資枠 | 40万円/年 |
非課税期間 | 20年(開設が2018年~ |
拠出ルール | 定期積立 |
ロールオーバー | 不可 |
投資対象 | 投資信託(金融庁が認可した商品) |
開設が当初2018年から2037年までとされていましたが、2042年までと5年間延長されました。
ただし、非課税期間そのものが延長されたわけではないので注意をしてください。

すでにつみたてNISAをしている方にとっては変更点はないよ。

6 まとめ
最後に新NISAについてまとめます。
新NISA | つみたてNISA | |
非課税投資枠 | 122万円/年 (1階部分:20万円、2階部分:102万円) | 40万円/年 |
非課税期間 | 5年(2024年~2028年まで) | 20年(開設が2018年~2042年まで) |
拠出ルール | 1階:積立 2階:自由 | 定期積立 |
ロールオーバー | 一部可能 | 不可 |
投資対象 | 1階部分:投資信託のみ(金融庁が認可した商品) 2階部分:株式、ETF、投資信託(レバレッジ商品を除く) | 投資信託(金融庁が認可した商品) |
結論でも述べたように、新NISAは1階部分と2階部分の2層に分かれたことで自由に株式などを購入できる投資枠が減ることになるので、NISAとしての魅力は落ちるのかなと思っています。
私自身は今までと同様にコツコツとつみたてNISAを継続していきたいと思います。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!次回の記事もぜひご覧ください。

新NISAを調べたらすごく勉強になったよ。

よかったね。
NISAに関しては暴落に負けず、コツコツ頑張っていきましょう!
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